フレッシュホップフェスト2016

Fresh Hop Fest News

  • 国産ホップのスター品種を――スプリングバレーブルワリー田山智広さんに聞く
  • ビールは香りの文化があってこそ――キリンビール村上敦司さんに聞く

2016.10.4ニュース,ホップの品種

【ホップ概論 第8回】マグナム

今回ご紹介するホップは、マグナムです。

マグナムはビタリングホップの代表的銘柄で、主にドイツで生産されています。ガレナという品種の系統です。ビタリングホップだけあって高α酸。

もともとはドイツ産で、アメリカ産のマグナムもあります。α酸はほとんど変わりませんが、アメリカ産には特徴的な香りはあまりなく、ドイツ産のほうがリンゴを思わせる香りやスパイシーさが強いようです。そういったこともあり、煮沸の早い段階で投入されることが多く、ドライホッピングなどではあまり使われません。

マグナムを使っているビールはもちろん山のようにあります。ストーンIPAやシエラネバダ・ペールエールといったエール系のビールをはじめ、ピルスナーなどでも多く使われています。

ストーンIPA アメリカンIPAの代表的な位銘柄。トロピカルフルーツやシトラスの香り、しっかりした苦味がありながら、モルトの味わいとのバランスが抜群。アルコール度数6.9%。

ストーンIPA
アメリカンIPAの代表的な位銘柄。トロピカルフルーツやシトラスの香り、しっかりした苦味がありながら、モルトの味わいとのバランスが抜群。アルコール度数6.9%。

ちなみに、ストーンIPAは前回ご紹介したカリプソも使用しています。マグナム、カリプソを含む8種類のホップを使用しているので、マグナムの特徴はわかりにくいのですが、IBU71のしっかりした苦味が味わえるビールです。

ビタリングホップなので香りなどからその特徴を判断することは難しいですが、マグナムだけを使ったシングルホップのビールも造られているので、飲んでみるとマグナムの特徴がわかるかもしれませんね。

マグナム(Magnum)
α酸:11〜16%
β酸:5〜7%
Total oil:1.6〜2.6%

富江弘幸

ビアジャーナリスト・ビアライター

富江弘幸

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国に留学し、四川大学海外教育学院修了。帰国後は新聞社で書籍等の編集者に。現在はビアライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:『ビール王国』(ワイン王国)、『厳選世界のビール手帖』(世界文化社)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『極上のクラフトビールが飲める120店』(エンターブレイン)など

Twitter:hiroyukitomie