第2回フレッシュホップフェスト2017

日本のホップ生産者とビールのつくり手、
そして飲む人を繋いでいきたい!

フレッシュホップフェストは、今年収穫した国産ホップでつくったビールを楽しむお祭りです。
2017年は、全国のクラフトブルワリー31社が参加。全国各地のビアパブで順次開催します。

2017.6.20ホップとは?

【ホップ講座】01_植物としてのホップ

忽布、Hop、Hopfen、Houblon、Humulus lupulus……。

これらはすべて「ホップ」を表す言葉です。このように各言語でホップを表す言葉がありますが、意外にも中国語がホップはどういった植物なのかを的確に表しているように思います。

中国語でホップは「啤酒花」。

「啤酒」とは「ビール」のこと、「花」はそのまま「花」ですね。ホップはビール以外にほとんど使用用途のない植物です。人間の勝手な都合で言えば、ビールのためにだけ存在する植物とも言えます。そういう意味で、中国語の「啤酒花」はホップについて的確に表しているように思うのです。

では、そのホップのどの部分をビールに使用するのかというと、毬花(「まりはな」とも「きゅうか」とも)と呼ばれる部分です。ホップの株は雄株と雌株に分かれており、雌株の毬花だけを使用します。その毬花がこちら。

これを割ってみると……

小さな黄色い粒が見えると思います。これはルプリンというもので、この中に苦味と香りの成分が含まれています。ホップにも「カスケード」「センテニアル」「IBUKI」といった銘柄があり、それぞれ成分の特徴が異なります。苦味の強い銘柄、特徴的な香りを出す銘柄、それぞれの特徴を把握してビール醸造に使用し、ビールを造り上げていくのです。

さて、植物としてのホップについて、もう少し説明しておきましょう。

ホップは和名を「セイヨウカラハナソウ」といい、つる性の多年生植物です。株によっては30年近くも収穫できるものもあります。

この写真の通りつるがどんどん伸びて、10メートル前後にもなります。このつるを下げる「蔓下げ」という作業が行われたというニュースはこちらで紹介しました。

ホップ栽培に適しているのは、冷涼な気候。そのため、日本では岩手県、秋田県、北海道を中心に栽培されていますが、最近は京都府や九州でも栽培されるようになりました。8月には毬花の収穫が行われ、そのフレッシュなホップを使ったビールがフレッシュホップフェストで飲めるようになります。ぜひお楽しみに!

次回は、ホップの歴史について紹介したいと思います。

富江弘幸

ビアジャーナリスト・ビアライター

富江弘幸

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国に留学し、四川大学海外教育学院修了。帰国後は新聞社で書籍等の編集者に。現在はビアライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:『ビール王国』(ワイン王国)、『厳選世界のビール手帖』(世界文化社)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『極上のクラフトビールが飲める120店』(エンターブレイン)など

Twitter:hiroyukitomie