今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

201991(日)1130(土)

【静岡】100%静岡産かいこがねで醸す、AOI BREWINGの「梅ヶ島黄金 -うめがしま こがね-」

山口紗佳

ライター 山口紗佳

静岡市葵区、駿府城の城下町が広がる徳川家康公ゆかりの地で、2014年に誕生した静岡市初の醸造所「AOI BREWING」。徳川家の家紋である「葵紋」を模したロゴがアイキャッチになっています。
設立当初から静岡の人を愛し、静岡の人に愛されて、次々と新たなコミュニティを生み出したAOI BREWINGは、静岡のビアファンにとって大黒柱のような存在。静岡のビール文化の発信拠点となっています。

クラフトビールを通じて「静岡」を伝えたい

AOI BREWINGのキーワードは、「故きを温ねて新しきを知る」ー温故知新です。
定番ではノーブル系ホップと酵母の醸すエステル香が爽やかな「ゴールデンエール」や、モルトの甘みや香ばしさを重視した味わい深い「British Style IPA」など、伝統を尊重したスタイルのビールを主軸とする一方で、限定ビールでは新しいスタイルやユニークな試みにも積極的に挑戦しています。

▲定番商品の3種類、ボトルは静岡市内各所で販売中

中でも地元特産の柑橘であるスルガエレガントやはるみ、清沢のレモン、長田・広野の桃、水見色の根ショウガなど、次々と静岡の農作物を取り入れた季節のビールが好評。

「クラフトビールを通じて静岡市のことを市内の方だけではなく、県外から来られる方にも知ってもらい 、静岡市をもっともっと元気にしていきたいです」

と話してくれたのは、醸造責任者の斯波克幸さん。
定番の「お茶エール」は、静岡県民の心であるお茶を使ったライトエール。立ち香にも含み香りにもお茶を感じられる、爽やかでまろやかなビールはお土産にも喜ばれています。


郷土食がその地域の歴史や伝統文化を伝えてきたように、ビールを通じて静岡の街や自然、人を伝え、新たな交流やコミュニティを次々を生み出しているのがAOI BREWINGです。

オクシズの温泉郷、梅ヶ島地区で育まれた「かいこがね」

 AOI BREWINGで醸造するフレッシュホップビールの主役は、なんと静岡市で栽培された国産品種「かいこがね」。数年前まで山梨県北杜市で品種断絶の危機に瀕していた幻の品種です。現在は北杜市の若手ホップ農家、小林さんによって再び脚光を浴びるようになりましたが、今回のかいこがねは、JA静岡青壮年部の皆さんが数年かけて大切に育てたもの。静岡市北部、通常「オクシズ」と呼ばれる温泉郷、梅ヶ島地区などの耕作放棄地を使って栽培された貴重な静岡産かいこがねです。

「4年前、静岡市内の農家さんからホップを育てたら醸造していただけますかと問い合わせをいただき、昨年ついにそのホップでビールを醸造させていただく機会が実りました。 今年も引続き、その農家さんの育てたホップを使ったビールを醸造します。静岡市内でも こうした試みが始まっていることを皆さんに知っていただきたいと思います」

地元活性につながる静岡の農業と新しい試みの後押しをしたいと語る斯波さん。

フレッシュホップビール「梅ヶ島黄金 -うめがしま こがね -」

静岡産かいこがねで醸造するビールはその名も「梅ヶ島黄金 -うめがしま こがね- 」
淡色系でやさしい柑橘香と苦味が特徴のドリンカビリティの高いものに仕上げるといいます。担当はフレッシュホップビールにふさわしいフレッシュなブルワー宮脇さん。

▲新人ブルワーの宮脇浩樹さん

100%静岡市内産ホップを使った「梅ヶ島黄金」のリリースは10~11月頃。
今から待ちきれませんね、続報もこちらでお知らせします。

醸造所DATA

AOI BREWING
ブランド名:アオイビール
所在地:静岡県静岡市葵区宮ケ崎町30 番地
醸造開始日:2014 年 6月
HP:https://aoibrewing.com/

山口紗佳
ライター

1982年、愛知県出身静岡県在住。中央大学法学部法律学科卒業。
名古屋で結婚情報誌制作に携わった後、東京の編集プロダクションで企業広報、教育文化、グルメ、健康美容、ライフスタイル、アニメなど多媒体の制作経験を経て静岡でフリーライターに。静岡のビール事情をお伝えします。

実績:『静岡クラフトビアマップ県Ver.』『世界が憧れる日本酒78』(CCCメディアハウス)、『ビール王国』(ワイン王国)、グルメ情報サイト『メシ通』(リクルート)、静岡朝日テレビ・静岡FM放送「k-mix」出演等