今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月)

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ホップ3種の個性を生かした「籠屋ブルワリー」、11月にカスケード版が復活

野田幾子

日本ビアジャーナリスト協会 副代表/ビアアンバサダー 野田幾子

籠屋ブルワリー」は、「The Japanese Beer~和食に合わせる日本のビール~」をコンセプトに、2017年、東京狛江市に誕生したブルワリーです。1902年(明治35年)に創業した老舗の酒販店「籠屋 秋元商店」が設立しました。併設のレストラン「籠屋たすく」では、籠屋ブルワリーのビールや日本酒などと相性のよい発酵料理を提供しています。

籠屋ブルワリーが、同じ狛江市内にある「小川農園」でホップの栽培を始めたのは、設立年の2017年。4年目となる今年は、小川農園で収穫した「カスケード」「チヌーク」「マグナム×カスケード」を使った3種類のフレッシュホップビールを造りました。

写真左はカスケード、右はチヌーク

醸造責任者の江上裕士さんによると、今年のフレッシュビールのコンセプトは「ホップ品種の違いをうまく引き出すこと」。今年初めて、収穫したホップに含まれるα酸を事前に分析、ホップの投入量を計算に基づいて決めることで、それぞれのビールをイメージ通りの仕上がりに近づけられたそうです。

籠屋ブルワリーでは、酵母を保管する−80℃の環境でホップを瞬間冷凍し、摘みたてホップの新鮮さをキープ。醸造の際に冷凍ホップを砕いて使用する(写真:野田幾子)

第1弾:狛江フレッシュホップIPA 2020 〜小川農園カスケード〜

カスケードを使用したフレッシュホップエールで、上品な柑橘系の香り、穏やかな苦味が特徴。フレッシュホップのみずみずしさや香りがより豊かに感じられます。アルコール度数5.5%。

「穏やかな苦味と香りで、ドリンカブルなビールを目指しました」(江上さん)

第2弾:狛江フレッシュホップIPA 2020 〜小川農園チヌーク〜

フレッシュな状態のチヌークを使用したIPA。カスケードに比べて、柑橘系の香りが際立っています。アルコール度数5%。

「チヌークの華やかな香りを感じ取ってもらえるよう意識しました」(江上さん)

第3弾:狛江フレッシュホップIPA 2020 〜小川農園マグナム×カスケード〜

第1弾に使ったカスケードに加え、苦味づけに使われるホップの代表格であるマグナムで、しっかり苦味の下支えを加えたIPA。アルコール度数5%。

「マグナムの力強い苦味により、飲みごたえのあるビールに仕上がりました」(江上さん)

大好評で瞬時に売り切れたフレッシュホップビール、11月に復活予定

第1〜3弾のフレッシュホップビールはそれぞれ250ℓ醸造し、ブルワリー併設の籠屋たすくと、小田急線経堂駅前にある期間限定ビア&コーヒースタンド「K.BASE BREWERS」の2店舗にて提供しました。

「ありがたいことに大変好評で、いずれも2週間程度の早い段階でなくなってしまい、品切れの期間も長く続いてしまいました…。飲んだお客様には、どのビールにもフレッシュな感覚を感じていただいていたようです」(江上さん)

現在は残念ながら品切れ状態とのことですが、11月に入ってから籠屋たすくで前述の2店舗で再度狛江フレッシュホップIPA 2020 〜小川農園カスケード〜を提供予定とのこと。

ビールは春夏秋冬、一年中美味しくいただけるお酒ですが、今年収穫したてのホップを使ったフレッシュビールが飲めるのは一生に一度だけ! “3密”にならぬよう気をくばりつつ、一人でも多くの人と乾杯しながら「2020年のお楽しみ」を分かち合いたいですね。

*本記事の掲載写真(記名以外)は、小川農園/籠屋ブルワリー提供

■DATA

ブルワリー名:籠屋ブルワリー
住所:東京都狛江市駒井町3-34-4
Website:公式ホームページFacebook

野田幾子
日本ビアジャーナリスト協会 副代表/ビアアンバサダー

ビールの美味しさや楽しみ方を伝えるビアアンバサダー/日本ビアジャーナリスト協会ファウンダー。2007年のビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』をはじめ、数多くのビールに関する本や雑誌の企画執筆、編集、構成を務める。 現在、ビールのペアリングに特化した著・監修書『ビールのペアリングがよくわかる本』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、監修したビアコミックエッセイ『恋するクラフトビール』(KADOKAWA)が大好評発売中。ビアイベント主宰、ビール/ペアリング講座企画開催、テレビ番組出演・企画協力も多数。