今年収穫した日本産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

202091(火)1130(月) また来年乾杯しましょう!

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「ホップガーデンブルワリー」フレッシュホップビール、もうすぐ飲み頃

野田幾子

日本ビアジャーナリスト協会 副代表/ビアアンバサダー 野田幾子

福島県田村市の公共施設「グリーンパーク都路」を拠点に、圃場「都路ホップファーム」と醸造所「ホップガーデンブルワリー」を運営する株式会社ホップジャパン。地域産業の6次化と循環型の地域活性を目指して、ビールの原材料であるホップ栽培を中心に、代表取締役を務める本間誠さんが2015年に宮城県仙台市で創業しました。収穫ほやほやのホップを使った「ハーヴェストブリュー」が造れる、国内では数少ないブルワリーです。


ホップガーデンのブルワリーの規模は、1000Lの仕込み釜、1000Lの醸造タンク6本、同2000Lが2本、貯蔵タンク1000Lが2本という構成。10月よりホップガーデンブルワリーの稼働がスタートしました。


その前日である9月30日には、ホップガーデンブルワリーの開業を記念し、田村市の本田仁一市長と本間さんが、今年収穫直後に冷凍した生ホップを仕込釜に投入するセレモニーが行われました。

写真左から本田市長、本間さん

最初に造ったフレッシュホップは「ファーストブリューIPA」に

ブルワリーが始動した10月、最初に仕込んだのが、ホップジャパンが委託している圃場で採れた、オール田村市産ホップを使ったフレッシュホップビールです。「シノック」「スターリング」「ソラチエース」の3種類を使い、IPAをつくりました。

「ペレット状のホップは一切入れず、生ホップだけを使っています。フレッシュホップの特徴が生かせるよう煮沸温度に十分気を配った結果、ホップのフレッシュ感を残しつつ、独特の青臭さなどはほとんど感じられない仕上がりになりました」(本間さん)

ホップが穏やな香りを醸すビールは、「First Brew (ファーストブリュー)IPA」と名付けられました。

タンクに入る限界まで大量のホップを投入! 現在セカンドトライ中

ファーストブリューIPAに使ったホップの量は、1000Lの仕込みに対して約20kg。ホップの香りの特徴をより強く出したいと、「これ以上入らない! というくらいの限界まで生ホップを入れて造ってみる」方向性も試そうと、現在セカンドトライのフレッシュホップビールを醸造中です。

ビールにとって一番大切なのは、発酵状況。生ホップは、ペレット状のホップよりも発酵具合に大きな影響を及ぼします。したがってホップは一気に入れるのではなく、発酵の様子と品質を都度都度確かめつつ、ホップが足りないと感じたら段階的に増やす方法をとりました。結果、今回は「センテニアル」の生ホップを、前回の2倍にあたる約40kg投入しています。


「ホップをこれまでにないくらい大量に使っただけあって、熟成中に試飲してみると、ホップのエグみが少なからず感じられました。しかしそのまま熟成を続けているうちに、だいぶ落ち着いて味に丸みを帯びてきています」(本間さん)

出来上がったビールは、醸造長や他のスタッフの意見も聞いた上で「Abukuma Fresh(アブクマフレッシュ)」と名付けてリリースするか検討中とのこと。「いまだかつてない量の生ホップ」を使ったフレッシュホップビール、ぜひ飲んでみたいですね。

圃場「都路ホップファーム」では、来年に向けてホップを這わせるための誘導線を貼る作業が行われました

*本記事の掲載写真はホップジャパン提供

■DATA

会社名:ホップジャパン
圃場名:都路ホップファーム
ブルワリー名:ホップガーデンブルワリー
住所:福島県田村市都路町岩井沢北向185-6 グリーンパーク都路内
Website:公式ホームページFacebookTwitterInstagram

野田幾子
日本ビアジャーナリスト協会 副代表/ビアアンバサダー

ビールの美味しさや楽しみ方を伝えるビアアンバサダー/日本ビアジャーナリスト協会ファウンダー。2007年のビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』をはじめ、数多くのビールに関する本や雑誌の企画執筆、編集、構成を務める。 現在、ビールのペアリングに特化した著・監修書『ビールのペアリングがよくわかる本』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、監修したビアコミックエッセイ『恋するクラフトビール』(KADOKAWA)が大好評発売中。ビアイベント主宰、ビール/ペアリング講座企画開催、テレビ番組出演・企画協力も多数。

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