Fresh Hop Fest. 2018

ひろげよう!ホップの輪

今年収穫した国産ホップでつくったビールを楽しむお祭り

  • 9.1(Sat.)
  • 10.28(Sun.)

CLUB SVB 京都与謝野ホップ収穫体験ツアーに参加してきました!

富江弘幸

ビアライター 富江弘幸

突然ですが、ホップの収穫体験をしてみたいと思いませんか?

このウェブサイトを見ていただいている方であれば、「収穫したい!」と即答する方が大部分かと思います。私もそんな1人でして、7月21日(土)に開催された「CLUB SVB京都与謝野ホップ体験ツアー」に参加してきました。

このツアーは、スプリングバレーブルワリーのコミュニティ「CLUB SVB」メンバーだけが参加することができるもので、京都与謝野のツアーとしては初の開催。ホップの収穫時期は主に8月なのですが、与謝野は収穫時期が早く、7月後半ともなればもう収穫時期の終盤なんだそうです。

朝8時半に京都駅に集まった今回のツアー参加者約30名と、バスで一路与謝野へ!

ホップを摘みに京都府与謝野町へ

簡単に与謝野町がどんなところか紹介しておきましょう。与謝野町は京都府北部にある町で、2006年に3町合併で発足しました。人口約2万人の小さな町ですが、隣には日本三景のひとつ天橋立がある宮津市があります。

与謝野町は北部が少しだけ海に面しているのですが、今回のホップ収穫体験の場所は与謝野町南部。山々に囲まれた街道の近くに、ホップ圃場がありました。

これぞ日本の原風景とも言えるような場所。圃場の近くにはきれいな小川も。

ホップといえば東北のように冷涼な地域が産地だという印象がありますが、ここ与謝野町でもホップを栽培しています。今年で与謝野町でのホップ栽培は4年目。この地に適した品種を見極めながら、順調に育ってきているようです。

今回のホップ圃場では、ホップを7品種(ナゲット、ガレナ、カスケード、センテニアル、チヌーク、コロンバス、マグナム)を栽培中。昨年は生ホップの状態で約170kg収穫できたそうです。

酷暑のホップ収穫体験

11時にホップ圃場に到着すると早速収穫体験です。まずは、収穫時の注意を聞いてから。

左から、藤原ヒロユキ氏(日本ビアジャーナリスト協会代表)、好地さん、あっぷるファームの山本さん

実は、この日は予想最高気温が38度。気温が35度以上になると猛暑日と言いますが、酷暑と言いたいくらいの暑さ。

なのですが、長袖のシャツを着ている人が多いのです。場合によっては手袋も。

というのも、ホップの蔓にはトゲのようなものがあり、手を傷つけることがあるのです。ホップはそのトゲを周囲にひっかけて、上へ伸びていきます。

ホップはどんどん上に伸びていくのですが、当然のことながら上部は届かないので、リフトに乗って作業することになります。冒頭で書いたように、与謝野町でのホップ収穫はすでに終盤。蔓の下部は収穫できるようなホップが少ないので、主に上部で収穫することになります。

なので、実際にリフトに乗ってみたのですが……これが思ったよりも高いのです。

高い上に日陰もなく、これはなかなかの重労働。皆さん頑張って収穫していました。

収穫できるホップとは?

さて、ホップの蔓を実際に見てみるとわかるのですが、ホップの毬花の状態は一定ではありません。小さい毬花もあれば大きい毬花もあり、青々とした毬花、枯れてしまったような毬花もあります。どんな毬花が収穫に適しているのでしょうか。

まず、毬花を触ってみて水分が比較的少ないものがいいそうです。湿っているものよりも、やや乾燥しているもの。毬花の大きさはさほど重要ではありません。

こちらはやや小さめの毬花ですが、水分が少なめであればOK。

このように枯れてしまったような状態は収穫できません。

このように収穫できるホップを見極めながら、約30名の参加者が手でホップを摘み取っていきます。

このホップはきれいでいい状態ですね。

ホップを割ってみると、黄色い粒がたくさんあります。これがルプリンといってビールの苦味や香りの素となるもの。

鼻を近づけるとさわやかな香り。酷暑ではありますが、このホップの香りを嗅ぐと瞬間的に暑さを忘れてしまいます。

休憩はホップソーダで

収穫体験は約100分。酷暑の中では水分補給が必要です。そこで、ホップ圃場ならではのドリンクを味わいました。ホップソーダです。

ホップを軽く割って、そこに炭酸水を入れるだけ。簡単ではありますが、ホップ圃場でしかできない飲み方ですね。炭酸水だけなので味はありませんが、かすかにホップの清涼感があってさわやかな気分になります。

ホップソーダで一息ついたら、また収穫作業。

最終的にはこんなに収穫できました。

30人で約4kg。以前、スプリングバレーブルワリーで与謝野のホップだけを使ったビールを造った際は、100リットルのビールに約3kgのホップを使ったそうなので、同じビールであれば130リットルくらい造れる計算に。

ちなみに、7月2日に与謝野町産ホップを収穫して仕込んだビールが、スプリングバレーブルワリー京都で7月30日19時から販売開始されます。興味のある方は早めにスプリングバレーブルワリー京都へ!

最後は全員で記念撮影。お疲れさまでした!

BBQで懇親会

収穫体験が終わっても、ツアーはまだまだ続きます。昼食を兼ねてBBQですが、もちろんビールで乾杯!

スプリングバレーブルワリーのコアシリーズ6種類が用意されていました。収穫体験の後だけに、これがまたうまい! 皆さんの笑顔を見ればおわかりかと思います。

BBQの後は、日本三景のひとつ、天橋立へ。

このツアーは1人で参加している方が多いようでしたが、この頃にはもう仲間。ホップ収穫体験や乾杯を通して、ビール仲間の新しいつながりができました。

ツアーの最後には、与謝野町でしか購入できない「与謝野アンバーラガー」を購入。

与謝野町産ホップだけを使ったビールです。ツアーを終えて、自宅で飲んでみましたがホップの香りと苦味がすごい! ホップの魅力を存分に味わえるビールです。与謝野町でしか購入できないので、飲みたい人は行くしかないですね。

実際に収穫をしてみると、本やウェブサイトを見ていただけではわからないことがたくさん体験できました。毬花を触ったときの感触や香り、意外と痛い蔓のトゲ、炎天下での作業の大変さ……。来年の開催も期待したいところです。

あ、そうそう、ホップ収穫後のビールのうまさも本当によくわかりました。

富江弘幸

ビアライター 富江弘幸

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、制作会社勤務を経て、現在は英字新聞社で勤務しつつ、ビアライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。著書『BEER CALENDAR』(ワイン王国)

執筆・監修:ビール王国』(ワイン王国)、『ビール大全』(楽工社)、『るるぶキッチンmagazine 秋冬号』(JTBパブリッシング)、「あなたのしらない、おいしいビール」(cakes)、他多数。

Twitter:hiroyukitomie
Website: http://www.hiroyukitomie.me/

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